-月の果てreplay story-
「下がれ、愚か者」
スワローズは、鉄格子の間からすごい剣幕でフランクを睨み付けた。
「スワローズ!」
すかさずソフィが止めに入る。
「──…おや、貴方の従者はご自分の立場が分からぬようですね」
フランクは、そう微笑を浮かべると
────…キーン……ッ
スワローズの喉元で剣を寸止めた。
「………!!」
辺りの空気が凍りつく。
「美しいお嬢さん、どうか悪しからず─…残念なことに私はレディの扱い方に慣れているのですよ..」
とフランクは、笑ってみせた。
「……レディ?」
スワローズの眉がピクリと動く。
───…まずいわ、
ソフィの冷や汗は、尚も続く。