-月の果てreplay story-
「……姫様、どうかお静かに」
スワローズの暗く重い声が
ずっしりと螺旋階段に響く。
「………スワローズ、」
スワローズのその反応に
ソフィは、冷や汗を掻いた。
──…スワローズが、
私に教えてくれない事があるなんて..
あり得ないわ。
スワローズは、
凄まじく禍々しいオーラを出しながら
フランクを睨み付けて
「姫様の髪に触りましたね?」
と低い声で訊ねた。
「あぁ、すまないが。女性が居なくてね」
とフランクは、
それを笑顔で受け止めた。
「─────…殺す」
スワローズは、そう言って
殺気を張り巡らせた。