-月の果てreplay story-


「……姫様、どうかお静かに」


スワローズの暗く重い声が

ずっしりと螺旋階段に響く。



「………スワローズ、」


スワローズのその反応に


ソフィは、冷や汗を掻いた。



──…スワローズが、

私に教えてくれない事があるなんて..


あり得ないわ。



スワローズは、

凄まじく禍々しいオーラを出しながら

フランクを睨み付けて


「姫様の髪に触りましたね?」

と低い声で訊ねた。



「あぁ、すまないが。女性が居なくてね」

とフランクは、

それを笑顔で受け止めた。



「─────…殺す」


スワローズは、そう言って

殺気を張り巡らせた。
< 327 / 496 >

この作品をシェア

pagetop