-月の果てreplay story-
「待ちなさい、スワローズ!」
ソフィは、今にも飛びかかっていきそうなスワローズを慌てて止めた。
「──…止めないで下さい」
スワローズは、未だに殺気を出している。
というよりフランクだけしか
見えないようだ。
「やめておいた方が賢明ですよ」
フランクは、笑顔で言う。
「ダネス様が、見ていますから──…」
────…どくん、
……また、だわ。
ダネスとの契約を思い出す度に
胸に鉛が堕ちていくよう──…
これは、罪。
「……堪えて、スワローズ」
ソフィは、俯いてそう言った。