-月の果てreplay story-


「待ちなさい、スワローズ!」


ソフィは、今にも飛びかかっていきそうなスワローズを慌てて止めた。



「──…止めないで下さい」


スワローズは、未だに殺気を出している。


というよりフランクだけしか

見えないようだ。



「やめておいた方が賢明ですよ」


フランクは、笑顔で言う。



「ダネス様が、見ていますから──…」




────…どくん、



……また、だわ。

ダネスとの契約を思い出す度に

胸に鉛が堕ちていくよう──…


これは、罪。



「……堪えて、スワローズ」


ソフィは、俯いてそう言った。
< 328 / 496 >

この作品をシェア

pagetop