-月の果てreplay story-


そんなソフィにスワローズは、

静かに瞳を閉じて


「───…はい」

と答えた。



ソフィは、表情を歪めて


「……ごめんなさい」

と絞り出すような声で言った。



その言葉にスワローズは、瞳を見開く。



「私は、そんな人になれなかった…。一国の姫としての責任、国民の事を軽く考えていたわ..。国民が、どれほど苦しんでいたのかも知らずに…っ」


ソフィは、苦しそうにそう言って

今にも大粒の涙が

こぼれ落ちそうな瞳を歪めて



「私は"姫"失格だわ」

と深い溜め息を吐き出すように言った。
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