-月の果てreplay story-
「でも──…」
デカルトは、続ける。
「お姫様を救うための手立ては、もう打ってありますよ」
とそう言って微笑んだ。
「……どういうことだ?」
キルトは、眉をひそめる。
「───…まぁ、姫は戦争には関与しないはずだ。と王様が文を送ったのに対し、ダネス様もそれに同意なさったまでです」
と笑顔でサラリと言い切るデカルト。
「戦いが始まる頃にこの城に到着なさるそうですよ」
その言葉をキルトは、
ポカンと放心状態で聞いていた。
「私達が勝利して無事に戻ってくるまであなた方はここでお待ち下さい」
───…は?