-月の果てreplay story-


「……強い…?」

とデカルトは、鼻で笑った。



「貴方のどこが?」


とデカルトは、振り向いて

凄まじい怒りでキルトを睨みつける。


キルトは、思わず萎縮してしまった。



デカルトは、すぅっと息を吸い込んでから


「貴方は、弱い」

と言った。


キルトは、茫然とデカルトを見つめる。


「強くなんてない、昔から変わってなんかいません。それは──…」


「私が、一番よく知っています」


とデカルトは、最後にそう言ってから

牢屋を出た。
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