-月の果てreplay story-
───…デカルトが
しばらく長い廊下を歩いていくと
長い金髪が揺れた。
「早速、釘刺しに行ったの?忠義なことだねぇ」
とその男、ジェオルドはせせら笑う。
「有難う御座います、ジェオルド様。しかし、このようなところにいらっしゃってよろしいのですか?お身体に差し障りがあるのでは…」
とジェオルドの所々に巻かれた包帯と痣やかすり傷をチラリと見ながら言った。
「ご心配どーも、一時はどうなることかと思ったけどね…」
とジェオルドは、長い髪を揺らせた。
「その節は、貴重な情報のご提供。有難う御座いました」
デカルトは、淡々と言った。
「いえいえ、どーいたしまして」
とジェオルドは体を伸ばす。