-月の果てreplay story-
「"火は水に消える"以上」
ジェオルドは、笑顔でそう言った。
デカルトは、まるで分からないと
眉をひそめた。
「王様には、それを…?」
「言ってない」
「何故?」
その質問にジェオルドは、
遠くのほうを見つめてから
「あの人は、もう…。何年も前に死んでいるから…かな?」
とちゃかすように笑った。
その台詞にさすがのデカルトも
言葉が出ないようだった。
「……じゃあ、僕はこれで…」
とジェオルドは、デカルトの反応を
楽しむように笑ってから
金髪の長い髪を揺らせて行ってしまった。