-月の果てreplay story-
それが分かっているから、苦しいの。
きっと、キルトも真実を知って
苦しんでいるはずよ。
誰かが終わらせなくちゃ、
いけないことなの。
だったら、こんなくだらない事は
私が終わらせてあげるわ──…
私が、貴方を救ってあげるの。
これもひとつの愛のカタチよね──…?
──…ねぇ、"ソフィ"。
貴方なら、
みんなが幸せになれる世界を
造ってあげれた───…?
私には、それが出来そうもないわ。
「姫様、見えてきましたよ」
と隣に座っていたスワローズが
声をかける。
「えぇ……」
とソフィは、段々と近付いてくる
重々しい城を力を込めて睨みつけた。