-月の果てreplay story-


「ダネスが現れた、と」



「……あぁ、」


キルトは、ライアンを抱き締めた。




「何を、お話になったんですか?」


「………」




「そろそろ口を割ってもいい頃だと思うのですが─…」


とデカルトが

ドア越しに目配せをすると



「…そうだな、」


キルトは、ゆらりと立ち上がり



「お前にだけは話しておこうかな─…」


ドアの隙間から金色の瞳を覗かせた。
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