-月の果てreplay story-
───…さぁっと
風がソフィの髪の毛を撫でていく。
土の香りが鼻をくすぐる。
スワローズは、堅く瞳を閉じたままだ。
ソフィの瞼は、
赤く腫れ上がっていて
いつもの美しい翡翠色は淀んでいた。
誰かが合図をして
スワローズは、少しずつ
冷たい土の下へと埋まっていく。
ソフィは、それを
静かに黙って見つめていた。
黒いドレスが風に揺れる。
キルトは、ソフィの隣で
ソフィを気遣うようにちらちらと
心配そうに見ていた。