-月の果てreplay story-


「でも、私は"ソフィ"じゃないわ」



とソフィは、キルトから

触れた手を離す。



風が2人を撫でていく。



「"ソフィ"じゃなくていい」

キルトは、呟く。


ソフィは、その言葉に瞳を

見開いた。



「"ソフィ"じゃない、キミがいい──…」


一陣の風が吹いた──…



「そんなの、嘘よ」

ソフィの瞳が揺れる。


ソフィの震える体をキルトはキツく

抱き締めた。
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