-月の果てreplay story-


だから、せめて死ぬのなら

貴方に殺して欲しかった──…



だから、私は


あらかじめ銃弾をひとつにしておいた。



私が死んでしまったあとに


アフィ様がキルト様のことも

自分のことも…


私以外の誰かを傷つけないために──…




アフィ様が、運命の人を探している。


それは、ほんの少し嬉しくて

体を引き裂くほどの痛みだった。



本当は、ずっと貴方に言いたかった。



私が貴方の運命の人なのだ、と


貴方の運命の人は私なのだ、と──…



しかし、それを告げてはならない。


けして報われることのない恋を

貴方にする──…



それが、私に架せられた

前世での罰────…
< 493 / 496 >

この作品をシェア

pagetop