-月の果てreplay story-


「姫様、姫様……」


私は、


スワローズの呼ぶ声にも答えず


ソフィは、無言で走りつづけた。



本当に、

キルトに愛されているの──…?



スワローズの足は早まる。


グンッとソフィに追いついた時、



そこはどこかの廊下であった。




───…もう、


何も分からないわ。



スワローズに肩を掴まれて


ソフィはようやく足を止めた。
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