-月の果てreplay story-


「歌を唄ってくれないか」


ダネスは、そう言いながらサラリと長い女の髪を撫でた。




すると、


女は、微かに口を開き

ハミング調に歌い始めた。




ダネスは、瞳を閉じると

女の歌に酔いしれていた。




「お前は、もう歌う事しか出来ない」



───…カラン…、カラン…ッ


ダネスは、グラスの中に入っている酒を指でぐるぐるとかき混ぜた。
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