たとえばそんな静寂の中で
「教室出るとき、間近で顔見たんだけどさ」
茜はポテトチップスを口に放り込む。
「あの先生の、右目」
茜にティッシュを渡した。茜はお礼も言わずにそれを受け取り、自分の右目を指差した。
ポテトチップスはもう半分以上が茜のおなかの中だ。
「右目だけすごいキレイな金色だった。左は黒いのに。カラコンかな?」
茜はなおも続けた。
「でも、ああいうタイプの女がカラコン、しかも片目だけするとは思えないから、あれが普通なのかな?そうだったら、私、生で見るのはじめて」
「茜、他にみたことあるの?」
「ケイト・ボスワーズってアメリカの女優いるじゃん。確かあの人も左右の瞳の色が違ってた。それでもさ、外国の人ならわかるよ。色素の関係とかありそうだから。日本人で黒と茶色とか、なんとなく左右の色が違うっていうのなら他にもありそうだけど、あの先生の目ははっきり黒と金色でしかも視線を動かすたびに瞳がキラって光る」
茜はポテトチップスを口に放り込む。
「あの先生の、右目」
茜にティッシュを渡した。茜はお礼も言わずにそれを受け取り、自分の右目を指差した。
ポテトチップスはもう半分以上が茜のおなかの中だ。
「右目だけすごいキレイな金色だった。左は黒いのに。カラコンかな?」
茜はなおも続けた。
「でも、ああいうタイプの女がカラコン、しかも片目だけするとは思えないから、あれが普通なのかな?そうだったら、私、生で見るのはじめて」
「茜、他にみたことあるの?」
「ケイト・ボスワーズってアメリカの女優いるじゃん。確かあの人も左右の瞳の色が違ってた。それでもさ、外国の人ならわかるよ。色素の関係とかありそうだから。日本人で黒と茶色とか、なんとなく左右の色が違うっていうのなら他にもありそうだけど、あの先生の目ははっきり黒と金色でしかも視線を動かすたびに瞳がキラって光る」