2つの世界
「あ…ありがとうございます!!」

うわ…。本気ですごいな、あいつ。

「あ、専属のメイクつけたってほんとー?」
「あ、はい。」
「どんな子ー?」
「あれです。」

あたしは悠斗を指差した。波留さんは

「うっそー!?かっこいいー!!モデルやればいいのにー!!」
「かっこいいですか…」
「あれ、桜ちゃんかっこいいと思わないの?」
「いやー、無表情すぎて、わかんないです。笑った顔はかっこいいですけど」
「へぇー。好きじゃないの?」
「まさか!!」

「じゃ、あたしが狙ってもいいんだ。」

「へ?」
波留さんがなんか言ったけど、聞こえなかった。聞き返そうとしたら、
「あ、呼ばれてるよー?」
って、流された。

ま、いっか。

順調に仕事を進めて、残すはバラエティーのみ。

大丈夫かなぁ。心配だな〜。

スタジオに入ると…
「は、波留さん!?」
「また会ったねー♪」

「麻莉。姉さんがメイク直せって。」

波留さんと話してたら、悠斗が来て、そう言った。

「あ、わかった。じゃ、波留さん。また後で!!」
「うん、じゃぁねー♪」

そう言って、波留さんと別れた。
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