2つの世界

…。

「悠斗、そう思う？」
「なんとなく。」
「うーん…。」

あたしも、そんな気がしたんだよなぁ。

「波留さんにかぎって、それはないか！」
「そうか？」
「そうなの！」

ほんとは、嫌な予感がしたんだけど…。

でも、あたしは今、明日の事が気がかりなの!!波留さんの事は、気にしてるヒマない!!

そう思って、１日を乗りきりました♪

仲野さんの車の中では、やっぱり明日の話題。

「仲野さん。あたし、不安がつきません。」
「顔は大丈夫よ。あとは、あなたがうっかり麻莉にならないようにするだけ」
「うっ…。」

そう、問題はそこ。さっき気づいた。

「今から緊張します…」
「はえーよ、バァカ。」
「もうちょっと気のきいたこと言えないのー!?」
「俺が言えると思う？」
「思わない。」
「だろ？」

思わず納得しちゃった…

「なに、コントしてんのよ。ほら、着いたわよ。」
「あ、ありがとうございました。じゃ、また明日！」

仲野さんの車からおりて、家に入ろうとしたとき

「おい、麻莉。」

って、声をかけられた。

振り替えると、悠斗が立ってた。

「これ、姉さんが渡せって。」
「ありがと。なに、これ？」