2つの世界
街に出て、歩いてたら、麻莉の時遊んでたのと同じ気持ちになってきていた。

「休憩はいりまーす」

休憩時間に優花が
「あの帽子被ってる男の人、マネージャーさん?」
って聞いてきた。

その男の人とは、悠斗の事だった。一瞬ドキッとしたものの、

「いや、マネージャーはあっち。あれは、マネージャーの弟!」

と、ふつーに答えた。

嘘は言ってないよね。

「そうなんだ!あの人、ウチのクラスの男子に似てるんだよねー。」
「え!?そうなんだ…!!」
「うん。顔は見えないけど、雰囲気とか同じ!!」
「へ…へぇー。すごいねー!」

さすが優花。するどい…。なんで気づくんだろ?

「あ、ちょっと待ってて!!」

そう言って、悠斗の所へ行った。

「悠斗、ちょっとヤバイかも。」
「なにが。」
「優花が悠斗が悠斗に似てるって!」
「意味わかんねー。日本語使え。」
「だからぁ!!」

悠斗に説明。

「ふーん。」
「ヤバくない?」
「大丈夫だろ。顔、見えてないんだろ?」
「うん。」
「俺がこのままでいれば、バレねーよ。」
「そっか。そーだね!じゃ!!」

そういわれれば、そうだ。なんか、悠斗に言われると、大丈夫な気がする。
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