2つの世界
その後の収録は、何度か危なかったけど、乗りきった。
「お疲れさまでしたー」
終わったぁ!!バレてなさそうだし、楽しかったし!!
「桜ちゃん。お疲れさま!」
「あ、お疲れ!楽しかったね!!」
「うん!あと…ちょっといい?」
「え?うん」
なんだろ?
「ちょっと来て。」
連れられて来たのは、優花の人気のない近くの公園。
「聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
カツラの事かな。前に聞くとか言ってたし。
「あのさ…。もしかして、麻莉?」
えええええぇぇぇぇ!?
「あはは、な…んの事?あたしは、桜だよ!」
「やっぱり麻莉かぁ。」
「違うよ。」
「そうだよ。だって、ほら。焦ると爪いじる。麻莉のクセ。」
あ…いじってた。
「…。」
どうしようか迷ってたら
「麻莉ー?」
悠斗の声がした。来ないでー!!
「麻莉?い…」
「やっぱり悠斗くんだったんだ。あの時も爪いじってたし。」
「麻莉?バレたのか?」
「うん。」
しばらく沈黙が流れる。
「これで、全部わかった。」
優花がいきなりそう言った。
「なにが?」
「麻莉が、桃谷桜の話になると、爪いじる理由。放課後、いつも遊べない理由。急に悠斗くんと仲良くなった理由。」
「お疲れさまでしたー」
終わったぁ!!バレてなさそうだし、楽しかったし!!
「桜ちゃん。お疲れさま!」
「あ、お疲れ!楽しかったね!!」
「うん!あと…ちょっといい?」
「え?うん」
なんだろ?
「ちょっと来て。」
連れられて来たのは、優花の人気のない近くの公園。
「聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
カツラの事かな。前に聞くとか言ってたし。
「あのさ…。もしかして、麻莉?」
えええええぇぇぇぇ!?
「あはは、な…んの事?あたしは、桜だよ!」
「やっぱり麻莉かぁ。」
「違うよ。」
「そうだよ。だって、ほら。焦ると爪いじる。麻莉のクセ。」
あ…いじってた。
「…。」
どうしようか迷ってたら
「麻莉ー?」
悠斗の声がした。来ないでー!!
「麻莉?い…」
「やっぱり悠斗くんだったんだ。あの時も爪いじってたし。」
「麻莉?バレたのか?」
「うん。」
しばらく沈黙が流れる。
「これで、全部わかった。」
優花がいきなりそう言った。
「なにが?」
「麻莉が、桃谷桜の話になると、爪いじる理由。放課後、いつも遊べない理由。急に悠斗くんと仲良くなった理由。」