2つの世界
「親友でしょ?当たり前。」

優花が笑ってそう言ってくれた。

「許してくれるの?」
「まだ、怒ってるように見える?」
「…見えない!!」

いつもどうり、笑い合うことができた。

「で。悠斗くんとはどうなの?」
「はぁ!?」

優花まで…。

「ど…どうもないよ。」
「お、怪しいぞ?よし!!5時間目サボるか!!」
「サボってどーすんの!?」
「もちろん、麻莉の話し聞く♪」
「えぇ!?」

結局サボって話してた。悠斗とはなんでもないって言っても信じてもらえなかった…。

そのせいなのか…
「目ぇ閉じすぎだ、バカ。」
メイクの時、ちょっと恥ずかしくなって、目を閉じすぎて怒られた。

「麻莉、顔赤いわよ?車暑いかしら?」
「あ、いえ!!大丈夫です!!」

中野さんにまで心配されるし。

「あ、悠斗。優花と仲直りできたよ。ありがと」
「俺なんもしてねーけど?」
「まぁ、悠斗のおかげって気がしたから言っただけ。」

ちょっと悠斗が嬉しそうに見えたのは、気のせいだよね。

「そーだ。麻莉。なぜかまた夏目波留と一日中よ。」
「また、社長でしょ?」
「社長もしらないって言うのよ。」
「えー?」
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