2つの世界
「お願いしまーす!!」

こうやって、一日をやり過ごす。

疲れるけど、超楽しい!!

番組の収録を終えて、楽屋に行くと仲野さんが誰かとしゃべってた。

誰だろ…。

覗いてみると…

「げっ!!最悪…」

そこにいたのは、クラスの男子、風間 悠斗だった。

あたし的に、嫌い。クールなんか知らないけど、なんも喋んないし、表情もあんま変わんないから、なに考えてるかわかんない。

まぁ、顔はいいから、女子にはモテるみたい。

でも、なんで風間 悠斗がいるんだ?

しかも、仲野さんと話してる。

「桜?いるの?」

仲野さん…。気づかないで!!

「いるよ。姉さん。…ほら。」
「あ…ども…」

あっさり見つかった。

「桜…。紹介するわね。弟の風間悠斗。私は結婚してるから、名字が違うけど。」
「はぁ…。」

そういわれると、にてるよーな…。

「あ、私、ちょっと呼ばれてるから行ってくるわ。ここで待ってて。」
「はーい…」

仲野さん…。あたしと風間悠斗は同じクラスですよ?いいんですかぁ!?

「お前さぁ。生嶋だろ?」
「え!?」

今、なんと?

「たから。お前、生嶋 麻莉だろ?」
「えぇぇぇぇ!?」
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