2つの世界
家に帰ったら、すぐ寝ることにした。

次の日、起きても学校に行く気になれなかったから、学校だけ休む事にした。

お母さんもお父さんも仕事に行って、1人ベットに寝ていたら…

ピーンポーン…

家のチャイムがなった。めんどくさいけど、一応でておこ…。

「はー…って、悠斗。」
「よ。」

意外な客に驚いたけど、とりあえず上がってもらった。

「親は?」
「仕事でいないよ。」
「ふーん。」

なぜか沈黙。沈黙って苦手だな…。

「麻莉さ、落ち込んでねーの?」
「落ち込んだって、しょーがないじゃん。」
「じゃ、やる気満々?」
「当たり前じゃん!!」

ウソ、ついちゃった。悠斗がまっすぐ目を見る。

「姉さんに言わねーよ。本音、言ってみ?」
「だから、やる気満々だって。落ち込んでないって。」
「俺は、本音を言えって言ったの。」

ダメだ…。悠斗には…全部を見透かされてる…。でも、悠斗になら言っても…

「ほら?」
「…。やる気なんてない。自信もない。先輩に裏切られて落ち込まない訳ない。」
「うん。」
「でも…泣いたら…弱音はいたら…仲野さんや優花に心配かける。」
「うん。」

そこまで言うと、あたしの目から涙が流れた。
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