2つの世界
悠斗はどんなメイクをするんだろ…。

「よし。いいぞ。」

わりと早く終わった、メイク。目を開けてみると…

「ぅわ…。すご。自分でやったのと全然違うし!!」
「だろ?」

無表情で、軽くナルシにならないでほしい。
っていうのは、心の中に秘めといて…

「悠斗、意外とすごかったわ…。」
「腕は確かって言ったでしょ?」
「まぢですね。」

現場に到着!!今日は、バラエティーの収録。

「お願いしまーす!!」

挨拶して現場に入る。お客はもう来ていて、会場はいっぱいだった。

「お前、まぢで人気スゲーのな。」
「ありがと。」

無表情でほめられたけど、ちょっと嬉し…あれ?
「ちょっ…悠斗、あそこにいるのってさ」
「あ?…。名取?」
「やっぱり?」

そう。そこにいたのは紛れもないあたしの親友、名取優花!!

「大丈夫だ。俺のメイクとお前の変身っぷりで、わかるはずねぇよ。」
「だよね。」

そうは言っても、ちょっと心配。でも、収録が待ってくれるハズもなく…。
多少不安を残したまま、収録スタート。

「今回のゲストは、人気急上昇!!桃谷桜ちゃんです!!」
「よろしくお願いしまーす!!」

それから、ふつーにトークを進めていった。
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