絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「岬サマって、年下のはずなのに全然大人びてるよね」
「っせーよ。つか、琴弥が子供なだけじゃね?」
「あたし子供じゃない!」
ムキになって岬サマの背中をポコポコ叩くあたしに、岬サマは無言で前を見つめていた。
…あたしはそんな岬サマに気付かずに背中を叩き続けていた。
段々と強さを増す雨。
あたしは雨に身を任せて、気付かれないようにそっと岬サマの背中に頬を付けた。
もう迷わない。
あたしは岬サマに恋してる。
だから、決めたの。
いくら傷ついても、あたしは岬サマを想うって。
例え岬サマに子供がいたって、あたし一人が想うのは自由でしょ?
「…だいすき」
そんな決心を含んだ言葉は、雨の音に消された。
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