絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「熱ですね。三十八度ありますよ」
「…やっぱり」
「たぶん、昨日の雨が原因でしょう。
今日は学校もバイトも休んで下さい、琴弥様」
笹山さんはあたしから体温計を取り上げると、そそくさと立ち上がった。
あたしは情けなく溜め息をつく。
今日から、バイトの時は夜ご飯も朝作っておこうって昨日決めたはずなのに、初日から寝坊するわ熱出すわで。
最悪じゃん。
あたしは熱くなったおでこをそっと触る。
確かに昨日からダルいとは思っていたけど、まさか熱を出してるなんて思わなかった。
「…今日は安静にしておこう」
あたしは一人寂しく部屋に戻った。
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