絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
部屋で充電していたケータイを手に取ると、茜とバイト先に連絡を入れる。
茜は電話越しで「バカは風邪引かないんじゃないっけ?」ってからかってくるし、
バイト先は、ただでさえいっぱい休んでいたから、「休みます」の一言がなかなか言えなかったりで。
やっと電話を終えたのが、あたし達がいつも家を出る時間だった。
疲れきったあたしは、笹山さんが渡してくれた冷えピタをおでこに貼ると、ベッドに潜り込む。
…岬サマ、少しでもいいから心配してくれたっていいのに。
あたしはそんな事を思いながら眠りについた。
「…琴弥、大丈夫かよ」
夢の中で、岬サマがあたしに話しかけてくれる。
なんて幸せなんだろう。
「無理するなよ?」
もういっそ、このまま眠っていたいな。
.