絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「とりあえずお前は寝てろ」
そう岬サマは言い残すと、足早にあたしの部屋から去って行った。
再び一人になったあたしの部屋。
あたしはまたベッドに寝転ぶと、おでこに貼ってある冷えピタを触った。
…岬サマと一日中一緒なんて、あたしはどれだけ幸せ者なんだろうか。
しかも、少しだけ岬サマが優しい気がするし。
「今日はいい日になりそうだな」
あたしは目をトロンとさせたまま呟く。
と同時に、急に眠気が襲ってきた。
…いいや。もう少しだけ寝ちゃえ。
あたしは岬サマから与えられた喜びを胸にそっとしまうと、静かに目を閉じていった。
あたしが目覚めたのは、それから少し経った後だった。
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