絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
あたしの目には鍋が映る。
鍋の中には、かなり焦げているお米のような物体が。
そして、あたしの頭の中にはある考えが浮かんだ。
「岬サマ、もしかして…。
あたしの為に、おかゆを作ってくれようとした?」
「…黙れ」
口ではそう言いながらも、一段と顔が赤くなっていく岬サマ。
…分かりやすいな、岬サマは。
そんなに顔を赤くしたら、誰でも図星なんだって気がついちゃうよ。
「ありがとね、岬サマ」
「だから黙れっつってんだろ!」
「そんな真っ赤な顔で言われても説得力ないけどね」
「………っ!!」
あたしは岬サマに意地悪そうに微笑むと、台所の片付けをし始めた。
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