絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「今日はありがとうございます。笹山さん!」
「いえいえ。気になさらないで下さい、琴弥様」
「なぁ、俺も看病したんだけど」
「あ…忘れてた」
「てめぇっ…!」
岬サマの言葉に、あたしと笹山さんはお腹を抱えて笑った。
笑われている岬サマは少々はぶて面をしている。
「嘘だって、岬サマ!」
「なんだか信じられねーよ…」
ぶすっとしている岬サマを見ながら、あたしは綺麗に料理がなくなったお皿をキッチンに片付けに行った。
勢いよく蛇口から水を出す。
お皿を洗いながら、あたしは岬サマの姿を眺めていた。
「そういえばあたし…岬サマの事、何も知らないな」
岬サマの過去だって
マタニティショップの事だって
―――何にも知らなさすぎるよ…。
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