絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「どうした?琴弥」
「ふぇっ…?」
ボーっとしていると、後ろから岬サマの声が。
急いで振り向くと、そこにはなんだか不思議そうな表情を浮かべた岬サマが立っていた。
「考え事か?」
「え?あ…うん!」
突然の出来事にびっくりしながらも、あたしは笑顔で返事をした。
岬サマはチラッとあたしを見ると、直ぐさま視線を逸らした。
「…もう熱は下がったんだよな?」
「う…うん…」
「じゃあさ…。
今から屋上行かねぇ?」
「お…屋上って、このマンションの?」
あたしが岬サマに問い掛けると、静かに頷いて、「三十分後に暖けぇ格好しとけよ」とだけ言い残して、キッチンを去って行った。
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