絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
岬サマに手を握られたまま、あたしは屋上に到着した。
辺りは真っ暗で思わず震えてしまう。
「お前大丈夫かよ」
「何が?」
「…震えてんじゃねーか」
少しだけ眉をひそめた岬サマは、そっとあたしの肩を掴んで、自分の方に引き寄せた。
予想外の展開に、あたしの体温は急上昇していく。
「なっ…!?岬サマっ!」
「なんだよ、耳元でうるせー声出すなって!」
こっち向くな、とでも言いたいのか、あたしから顔を背ける岬サマ。
だけど、あたし見ちゃった。
…岬サマの顔が少しだけ赤く染まっている所を。
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