絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
こんな事だったら、昨日一日で風邪を治すんじゃなかったよ。
なんだか損をしたような気分で、あたしは家を出た。
「じゃあ行ってきます!」
いつものように公園でリムジンから降りると、足早に岬サマ達は去って行く。
あたしはリムジンを見えなくなるまで見送ると、深呼吸をして前へと進み出した。
「…昨日の岬サマ、もう一度見たいなぁ………」
ぽつり、と呟いた声は、思いのほか辺りに響いて、あたしは思わず口を塞いだ。
…今の言葉が聞こえてたら、間違いなくあたし死刑だよ。
あたしは少し前を歩いている男子を追い抜かして、ダッシュで学校へと向かった。
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