絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
今、あたしと茜がいるのは二階。
だから、普通一年生はわざわざ階段を上ってまで二年生の階に来ないのに。
なんだか嫌な予感がして、あたしは一歩後ずさりをする。
「茜…今から人気のない場所に逃げよ!」
「ちょ…琴弥!?」
あたしは茜の手を引くと、少し先にある空き教室に飛び込んだ。
そのまま素早くドアを閉めると、茜が口を開いた。
「いきなりどうしたのよ?」
「女の勘だけど…岬サマはあたしを探しに来てるんだよ。
あたしと岬サマが関わる所見られたらヤバイから…」
「あたしも道連れかよ…」
茜がボソッと呟いた瞬間、何故かドアからノック音が響いてきた。
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