絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
あたしはギュッと拳を作ると、勇気を振り絞ってダイ君を見た。
「あのね、あたし…好―――」
「あかんっ!琴弥ちゃん可愛過ぎるわっ!」
「は…?」
あたしは訳が分からずに、思わず声が漏れる。
そんな困り気味のあたしに向かって、ダイ君のテンションは高くなっていくばかり。
「琴弥ちゃん、やっぱ可愛過ぎやろ!大好きやぁ!」
ダイ君はそのままあたしに抱き着こうとしてくる。
あたしがダイ君を交わそうとした時、自分の顔付きが変わったのが分かった。
ダイ君の少し後ろに、同じ髪の色をした人がいた。
その人は、あたしを睨むように見つめてきて。
あたしの口からは、無意識のうちに声が漏れていた。
「…岬サマ………」
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