絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
ムッと岬サマを睨むと、あたしは本気でダイニングを出て行こうと、身体の向きを変える。
途端、岬サマはあたしの服を掴んできた。
あたしを見る眼差しは、なんだか困っているように見えて。
「…悪かったよ。クリスマスパーティーやるから…」
岬サマは小さな声でそう呟くと、そそくさとダイニングを出て行ってしまった。
…あの喧嘩の後から、
なんだか岬サマがあたしに対して優しい。
というか、照れてるカンジ?
「…岬サマも最初の頃に比べたら、だいぶ丸くなりましたよねぇ」
その証拠に、今の笹山さんの言葉。
あたしだけでなく、他の人まで感じている事らしい。
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