絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「笹山さんもそう思うんですか?」
「勿論でございます、琴弥様。
…岬サマを変えたのは、誰なんでしょうかね?」
笹山さんは、何か意味深な言葉を呟きながら、マンションを出て行った。
一人取り残されたあたしは、さっきの笹山さんの言葉を気にしながらも、一週間後に迫るクリスマスパーティーの事について想いを馳せていた。
「明日、茜やダイ君…沙貴さんにも提案してみよ!それと…」
あたしは、近くに飾ってある写真立てに視線を移す。
そこには、あたしと父と母が仲良くピースサインをしている写真が飾られていた。
「…お父さんと、お母さんも」
写真に向かって少しだけ微笑むと、気持ちがこれ以上苦しくならないようにあたしはダイニングを離れた。
…気持ちが、逆流しないように。
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