絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
そして、気が付けば日付は十二月二十四日。
クリスマスイブとなっていた。
「…という訳で、学校が終わったら即帰宅して、パーティーの準備だからね!
いい?岬サマ!!」
「…分かってるわ」
「あ、笹山さんはお仕事があると思うんで、急がなくて結構ですよ!」
「ありがとうございます、琴弥様」
「…俺と笹山との態度が違うのは気のせいか?」
「気のせい気のせい!」
なんだか気に食わないような表情の岬サマを残して、あたしは素早くリムジンから降りる。
笹山さんが一礼したのを確認して、あたしは学校への道のりを歩き出した。
…こんなに楽しみにしていたイブの日ってあったっけ?
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