絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



両親は、あたしが小さいころから今みたいな感じだったから、イブは大抵一人か親戚の家に預けられてた。



寂しかった。

まだ子供だったあたしは、ずっと泣いてたっけ?



でも、その度に両親はあたしに謝ってくるの。




―――「ごめんね琴弥…。

でも、琴弥はいい子にしてるから、きっとサンタさんが素敵なプレゼントをくれるはずだよ」―――



そして、クリスマスの日には、毎年あたしが欲しかった物が枕元に置いてあって。




…全て、懐かしくて大切な思い出。


だから、今年は期待してるの。

父と母が来てくれる事を。


あたしの記憶で初めての、親と過ごすクリスマスを。




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