絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



一応、父と母にはメールを送っておいた。


だけど、あの破天荒なあたしの両親。

…来て、くれるかな?




「何ボーっとしてんのよ!」



「大丈夫かぁ?琴弥ちゃん!」



「え…?」




あたしの目の前には、いつにもなくテンションが高い茜とダイ君の姿が。


我に返って周りを見渡すと、そこは教室だった。


…あたしはいつの間にか教室に辿り着いていたらしい。




「もう、琴弥ってばどうしたの?」



「…ちょっと考え事をね?」




あたしは心配している茜とダイ君に向かって微笑むと、そっと窓越しに見える空を眺めた。



…あたしの寂しい過去は、みんなには秘密。


だって今は、こんなにも毎日が充実してるんだから。




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