絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



半ば強制的にキッチンに押し込められる体制になったあたし。


ダイ君は部屋の飾りつけを、茜はあたしの料理の手伝いをしてくれた。




…だけど、今のあたしには何も考えられなかった。


茜やダイ君が、岬サマを気にさせないように頑張ってるのは分かる。


二人の思いやりが痛い程に伝わってくるから。



でも、それとは裏腹に、あたしの脳内には最悪のシチュエーションが浮かび上がってくる。




それは―――

岬サマは今日、あの彼女らしき人と過ごすんじゃないかって。


マタニティショップで見かけた、あの女の人と。


楽しくて甘いイブを送るんじゃないかって―――




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