絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「そういえば琴弥、アンタのお父さんとお母さんも来るんじゃなかったっけ…?」



「一応呼んだんだけど、たぶん来ないよあの人達は」




今にも料理に噛り付きそうなダイ君を必死に押さえている茜が、ふとあたしに尋ねてきた。


一瞬、ドクン…と心臓が鳴ったけど、あたしは笑顔で茜に対応する。




そう。

岬サマもだけど、


…あたしの両親も来ていない。



やっぱり、仕事が忙しいのかな。


世界中飛び回ってるんだもん。

そりゃ、都合がつかなくて当然だよね…?




「琴弥ちゃん、もう限界や!

俺は一足先に食べるで!!」



「ちょっ…!!バカダイが!!」




賑やかなダイ君と茜の声によって、あたしは現実の世界へと引き戻された。




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