絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



ついに茜まで我慢出来なくなったらしく、側に置いてあるチキンを食べだした。


…この二人、本当に面白い。




「笹山さんも食べないんですか?」



「いえ。私は岬様をお待ちします。

…琴弥様もなのでしょう?」




…やっぱり、笹山さんには勝てないや。


コクン、と静かに頷いた瞬間、密かに玄関のドアが開いたような音がした。


あたし達四人は、一斉に視線を交じり合わせる。




「なんや、王子様の到着かいな」



「…よかったね、琴弥」




二人があたしを見て微笑み合う中、ダイニングの扉がゆっくりと開いていった。




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