絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



あたしは感情を抑えきれなくなって、両親の元に向かう。


すぐ横には、普段めったに見せないような笑みを浮かべた、岬サマもいた。




「おかえりなさいっ…!」




あたしは二人に抱きつくと、すぐさま父と母も抱きしめ返してくれた。




「…久しぶり、琴弥」



「元気にしてた?」




久しぶりのその声は、全然変わっていなくて。



父はいつもどおりにカメラを首からぶら下げているし、

母はあたしに温かい言葉をかけてくれる。



…なんだか懐かしかった。




「本当はね、イブもクリスマスも仕事だったのよ」



「え…?」




ふと母の声が耳に入ってきて、あたしは二人から身体を離す。




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