絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「じゃ琴弥、お母さん達は仕事があるから帰るね」



「元気でな、琴弥」



「うん!行ってらっしゃい!」




無事、クリスマスパーティーは幕を閉じた。


ダイ君も茜も家に帰って、

あたしは寒空の下、マンションのエントランスの前にいる。


すぐ側では、岬サマと笹山さんの姿も。




「あたし…お父さんとお母さんと過ごせた、初めてのイブ…絶対に忘れないから!」




少しずつ遠ざかっていく二人の後ろ姿を見ながら、あたしは大きな声で叫ぶ。


その声に反応したお父さんが、あたしを見る。




「…お父さん達も、絶対に忘れないからな!」




あたしは、笑顔で微笑む二人の顔を、必死に脳裏に焼き付けた。




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