絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「今琴弥ちゃん、姉貴がシフト入れすぎやって思ったやろ?」
「へ…?」
少しだけ俯いていた顔を上げると、そこにはダイ君の少し哀しそうな表情があった。
「…ダイ君?」
「姉貴から聞いたやろ?父さんと母さんの間に赤ちゃんが出来たって」
「…うん」
「姉貴、その赤ちゃんの養育費を稼ごうとしとんねん」
…赤ちゃんの、養育費?
「なんで沙貴さんが稼ごうとしてるの?」
あたしは思った疑問を、包み隠さずダイ君に尋ねる。
ダイ君の哀しそうな表情は戻る事はなかった。
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