絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



しばらく黙ったままのダイ君。


あたし達の周りだけ、他とは違う雰囲気が流れ出ていた。




「…百瀬さん、西原君、人数揃ったから出発するよ?」



「あ…はい!!」




不穏な空気の中、打ち上げを提案してきた柏木さんがあたし達の元へと近付いてきた。


何も答えないダイ君の代わりにあたしが答えると、柏木さんは何かを察したらしく、あたし達の元から離れていった。




「ダイ君、さっきはごめん。あたし生意気な事言っちゃったよね?

今のは忘れて、早く行こ―――」



「…琴弥ちゃんには敵わんなぁ」



「え…?」




ダイ君は、少しだけ照れくさそうな表情を浮かべる。

…まるで、いつものダイ君に戻ったみたいだった。




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