絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



そう考えていると、いきなり茜が立ち上がった。


ハッとした表情をしながら、店内に飾っている時計を見つめていた。




「あ…茜?」



「忘れてた!三時から遙と会う約束してたんだった!」




焦る茜を見ながら、あたしは冷静に時計を見た。



…只今の時刻、三時十五分。


ドンマイ、茜。




「い…行かなきゃっ!」



「本当にゴメン!琴弥!」



「別に大丈夫だよ。あたしこそ、話聞いてくれてありがと!」




あたしは笑顔で手を振ると、茜は微笑みながら喫茶店を出て行った。


さて…あたしも出ますか。



あたしが伝票を持って立ち上がった時だった。




.
< 271 / 394 >

この作品をシェア

pagetop