絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



あたしの声を聞いた岬サマの彼女は、立ち止まって少し時間を置いた後、ゆっくりとあたしの方を振り返った。



白いコートを着て、

柔らかそうな髪の毛、

肌は綺麗で白くて…


まるで「天使」みたい。



初めて間近で見たけど…

岬サマが惚れるのは当たり前。



直感的にそう思ってしまった。




「どうしました?」




どこか違う世界へ飛んでいたあたしは、岬サマの彼女の声で我に返る。


ニッコリと微笑む彼女を見て…

あたしはなんだか泣きそうな気持ちになった。




「いきなりすいません。…お話があるんです」




あたしが震えを隠しながらそう告げると、何かを悟ったのか、彼女は力強く首を縦に振った。


…ついにあたしが戦う時がきた。




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