絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「いきなりすいません。無理言っちゃって…」
「いえいえ、気にしなくていいのに…」
「寒い中での話も何だから…」という彼女の提案により、さっきの喫茶店へ逆戻りしたあたし達。
店員は、あたしの事を不思議そうにジロジロと見てくる。
…そりゃそうか。
さっき、凄い形でここを出て行ったのだから。
とりあえず飲み物を注文すると、彼女はあたしをしっかりと見つめてきた。
「で、お話って何かしら、琴弥ちゃん?」
「えっと、実は…」
そこであたしは口が止まってしまった。
まだ自己紹介をしていないのに…
この人、なんであたしの名前知ってるの!?
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